樹脂板、ポリカーボネートから雨どい、波板、排水ます、床材まで多彩なプラスチック製品。

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環境・CSR報告について

編集方針

本報告は、タキロングループが進める環境経営およびCSRの基本的考え方と具体的な取り組みを報告し、ステークホルダーの皆様とコミュニケーションを深めることを目的としています。

報告期間:2015年度(2015年4月1日~2016年3月31日)。一部対象期間外の情報も含みます。
報告組織:タキロン株式会社およびそのグループ会社
発行日:2016年6月24日(前回発行:2015年6月25日/ 次回発行予定:2017年6月下旬)

第三者意見

涌井 雅之氏

「タキロングループ 環境・CSR報告書2016」を読んで

 タキロングループではステークホルダーとのコミュニケーションを深めることを目的にこの報告書を発行されています。簡潔に情報がまとめられており、読みやすい報告書となっています。トップインタビューも対談形式になっています。この中で、タキロングループの使命や、素材としてのプラスチックによる社会への貢献についてなどがトップのことばとして明瞭に述べられています。タキロングループが、社会の期待に応え、未知の課題を解決し、新しい価値を創造する企業であろうとする意思がよく表れています。ステークホルダーが、タキロングループやプラスチックテクノロジーについてよく理解したいときに、ここを読めば概観できるようになっています。
 タキロングループが社会から求められ、信頼される存在となっていくために必要なことは何か、というテーマで従業員座談会が開催されました。この座談会には若手・中堅従業員が集まり意見交換を行ったものです。私は司会を務めましたが、このようにグループ会社の若手・中堅従業員が一同に会して意見を述べ合うというのは初の試みだそうです。参加者らは自分の考えや経験について、他の参加者らと共有することで自らの状況を客観視し、グループ内の他の会社に対する理解が深められるという機会になっていたようです。今後業務を行う上で、こうした横のつながりができたことは財産になっていくだろう、という参加者の感想も聞きました。タキロングループがグループとしてより一体感を増すために、今後もこのような人的交流の機会がさらに増えていくことを期待いたします。
 タキロングループの環境・CSRの情報開示をもう一歩進めるために、今後は以下の三つの点についてレポーティングされることを推奨いたします。
 一つ目は、タキロングループのプラスチック製品による社会への貢献をさらに詳しく記載してはどうか、という点です。ルメカーボの断熱性能と昼光利用という点が「低酸素杯2016」において「環境大臣賞 金賞(企業部門)」を受賞したという輝かしいニュースがあります。このルメカーボのようにタキロングループには社会課題を解決し、社会の期待に応えている製品がたくさんあります。巻頭に事業分野の紹介がされていて、製品についての説明がありますが、製品カテゴリーの説明にとどまっているのがもったいないと感じました。タキロングループには「プラスチックテクノロジーで豊かな生活環境を創造します」という使命があり、製品と技術をもってこの使命をすでに数多く実現しておられます。製品や技術について淡々と説明するだけでなく、ぜひ当報告書をアピールの場としてさらに活用することもできると思います。軽量で、熱・衝撃・摩擦に強く、成形・加工もしやすいプラスチックの技術と製品が、どんな社会課題について、どう解決して、どう社会に貢献しているのかを当報告書でも語られることを期待します。
 二つ目は、資材調達についてです。サプライチェーンの透明性については世界的に重視されていますので、どんな原材料をどこから買っているのかについての情報も開示する準備を整えていく必要があります。当報告書ではグリーン調達についての言及はありますが、原材料の調達全般についての記載が薄いように思います。ホームページでは「購買取引の基本方針」が掲載されていますし、「タキロンの行動指針」や「グリーン調達ガイドライン」もすでにお持ちですので、資材調達についてさらに情報を整理して開示することを推奨いたします。
 三つ目は、環境以外の点のCSRの領域についても目標設定されてはどうか、という点です。環境に関しては2002年に「環境対策グランドデザイン」を策定されて以来、環境負荷低減のためのPDCAサイクルを通じて継続的改善を積み重ねられておられます。しかし、社会面やコンプライアンス面の活動については目標設定があまりなされていないようです。そこで、これらの面においてもタキロングループとステークホルダーにとって重要と考える課題について目標を設定されることを推奨いたします。中期経営計画「CC2017 & Beyond」の基本方針の一つに「経営品質のレベルアップ」があります。CSRとは事業活動が社会へ与える影響に責任を持ち、さまざまなステークホルダーとの関係を重視していく企業のあり方であり、CSRのレベルアップはまさに経営品質のレベルアップにつながるものです。環境以外のCSRの領域でも重要な課題について目標を設定し、継続的改善に取り組まれることは、タキロングループの経営品質の向上に寄与するものになると思います。

第三者意見を受けて

村田  光生

 本報告書および当社CSR活動につきまして貴重なご意見、ご指摘を賜りありがとうございました。
本報告書に対しまして、情報が簡潔にまとめられており読みやすく、タキロングループが社会の期待に応え、未知の課題を解決し、新しい価値を創造する企業であろうとする意思がよく表れているとの評価をいただきましたことは環境・CSR担当部門として喜ばしく思っております。
 一方、当社グループの環境・CSRの情報開示を更に進めるための方策として、1.製品や技術について淡々と説明するだけでなく、本報告書を更なるアピールの場として活用すべきこと 2.グリーン調達についての言及はあるものの、原材料の調達全般についての記載が薄いことから資材調達について更に情報を整理した上で開示すべきこと 3.環境以外のCSRの領域についても目標設定を定めることの3つのご指摘・ご提案をいただいております。これらのご指摘等は大変示唆に富んだものであり、今後の当社の情報開示において明確な指針になりうるものと考えます。
 今年は、当社中期経営計画「CC2017&Beyond」の2年目にあたりますが、2019年度に迎える創業100周年と次なる100年に向け、企業の永続的な発展成長を支える経営基盤の再整備に注力しているところであります。その為には、経営品質のレベルアップが求められるわけですが、その達成には、CSRのレベルアップが不可欠となります。
 タキロングループは、ステークホルダーの皆様への透明性のある発信、さらには対話や協働を積極的に図ることにより、社会から信頼され得る企業になるべく、役員、従業員が一丸となってCSR活動を推進してまいります。